東アジアと日本・3冊/考古美術編・宗教文学編・歴史編/田村円澄/定価合計33000円/先生と交わりのある方・直接指導を受けられた方の玉稿69篇

商品説明
アジアと日本・3冊/考古美術編・宗教文学編・歴史編/田村円澄/定価合計33000円/先生と交わりのある方・直接指導を受けられた方の玉稿69篇

昭和62年 各巻600ページ程度。重さ約3.27kg 資料用にもいかがでしょうか。

田村円澄
浄土宗研究をはじめ、古代仏教史で朝鮮半島との関係研究などに移行しつつ、東アジア仏教史研究を行っている。聖徳太子・飛鳥時代の実証研究でも著名である。また、『興福寺奏状』の一節に注目して日本の古代仏教史を「八宗体制」ととらえる理論的枠組み（八宗体制論）を構築して影響をあたえた。

九州大学名誉教授・九州歴史資料館長田村圓澄先生は、昭和六十二年一月二日、めでたく古稀を 迎えられました。昭和五十五年三月、九州大学を定年退官され、続いて同年四月熊本大学教授に御就任、同五十七年三月定年退官、同五十六年四月九州歴史資料館長となられ、今日に至っておられます。この間、御研究に館務に、文化財保護関係その他、広範な分野にわたり、ますますの御壮健をもって御活躍なされており、まことに慶賀の至りです。
先生の御研究は、現在、著作集全六巻におおむね網羅され、斯界に大きな貢献をなされていることは周知のとおりです。先生の御研究の跡を辿ってみますと、次のような段階を経ておられます。
第一の段階は九州大学に助教授として御着任になられる頃までで、主として中世浄土教を中心とさ
れた段階です。九州大学御着任以後は仏教伝来以後の古代仏教史の分野、とくに飛鳥仏教の御研究
に没頭されました。第二の段階です。昭和四十一年から一年間、欧米に留学されて御帰国後間もな
くに、いわゆる大学紛争が始まります。学生に御理解深く、かつ免容であられた先生の御心労は一方ならぬものがあったろうと推測しております。その頃から、飛鳥仏教の原点ともいうべき朝鮮仏 教の研究に向かわれ、今日に至っておられます。第三の段階です。未開拓ともいうべき古代日朝仏 教交渉史の分野を切り開いておられることは、斯界のよく知るところであります。

「先生の御研究の特色は、思想の内面から歴史をみる主体性と、社会史的・国家史的観点と、国際 的契機とが貫かれていることにあるように理解しています。御専門の領域は古代・中世ですが、お 仕事は近代にも及んでいます。仏教史研究において常に先導的な役割をはたしてこられましたが、 文学その他関連諸分野に広く影響を与えておられます。

今度、研究を介して先生とお交わりのある方、あるいは直接指導を受けられた方々に、先生の古稀をお祝いし学恩に謝すべく御寄稿をお願いしましたところ、玉稿六十九篇を頂くことが出来ました。執筆者各位の御芳情と、先生の該博な御学識と幅広い御活躍、円満温厚な御人格によるものと、深く感銘致しております。御寄稿を、『東アジアと日本』歴史編、同宗教・文学編、同考古・美術 編の三分冊としてまとめることに致しました。
昭和六十年八月、三十四名の方が発起人となって田村圓澄先生古稀記念会が発足しました。亀井明徳・高倉洋彰・倉住靖彦・中村質・長洋一・渡辺正気の六氏と川添とが実行委員となって編集を進めました。会の事務局を太宰府市の九州歴史資料館内におき、亀井・高倉・倉住三氏が直接編集実務を担当いたしました。
各方面の御協力によって広い範囲にわたる論文集を先生に献呈することができますのは、感謝にたえないところです。この論文集が、わが学界にいささかでも貢献し、先生の該博な学問を世に伝 2るよすがとるなれば幸いです。先生がいよいよ御壮健に齢を重ねられ、今後共、わたくしたちを 七変らず御指導下さるよう念じております。
末尾になりましたが、本論文集の刊行を快くお引受け頂いた吉川弘文館社長吉川圭三氏をはじめ 出版部の皆さんの御苦労に感謝申し上げます。


3kg超えますのでゆうパックでの発送となります。

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